顧問は普段、特に練習を見るようなこともなく、モチベーター&プラットフォーマーとしての役回りなのですが、たまに部員に感化されてクリエイティブのまねごとをしたくなったりします。
今回は、顧問が監督&編集をする形で3年生バンド〈月曜日には休日を〉のライブ風MVを制作しました――というお話です。
去る8/18、YMJ(合同ライブ)の設営&リハを行いました。多少の時間があり、照明もいつも通りバッチリ(?)設営されるということで、以下のような形で呼びかけました。撮影は「当て振り」ですので、あくまで自分たちの楽曲のレコーディング音源があらかじめ用意されていることが前提です。(なお、レコーディングやミックスを顧問が手がけることはありません。)

私の私用PCには「マルチカム編集」ができる動画編集ソフトが入っています。これは「その場の音が同じであったら、それを基準に複数カメラの「縦」を揃えてくれる――という機能です。あとは、動画を再生しながら、見どころに合わせて視点をスイッチングしていくだけです。
◆撮影機材・設定:iPhone(13シリーズ~/シネマティックモード)+スマホスタンド数本
◆撮影編集手順と所要時間
①iPhone設置(15分程度)
②照明リハ(3回/照明計画と操作は部員にお任せ)
③Take1(iPhone5台で一人一人に「寄り」の画角)
④Take2(iPhone1台で「引き」の画角)
⑤マルチカム編集→音源差し替え(1時間)
照明リハ3回、撮影は2テイク、編集は1時間というスピード感でこんな感じのものが出来上がりました。
ちなみにこの動画を撮った時(2012年2月)は、同様に先に音源があって、完全に手作業でタイミングを合わせたので、ものすごい時間がかかりました。(しかしこの動画のおかげで、この人たちは審査を通過してテレビ出演を果たすことができたため、作った甲斐ががありました。)
こちらの動画(2015年9月)は、複数カメラで撮ったライブ動画をいただいたものの、演奏が今一つだったために(笑)、レコーディング音源を貼り付けたものです。当然音源と動画は速度が違いますので、動画の方を細切れにして再生速度を±数%変化させることで、タイミングを合わせました。お察しのとおりものすごく手間がかかったので、二度とやりたくありません。
近年制作したこちらの動画(2023年8月)は、会場音を利用したマルチカム編集です(たしか2カメでした)。
でも、プロが作ると出来栄えは歴然としていますね。同じ学校の高校生が演奏している、という点は同じなのに、音源制作の面でも動画制作の面でも、圧倒的な差があります。さすが、プロのお仕事はすごい!
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