Whim (by 手前味噌)
君を押さえた
その白い肌の上、覆い被さって
柔らかな肌を指でなぞって
君は笑って
僕を見ていた
赤らんだ顔を片手で隠して
灯のない部屋で僕らは一つになった
不安定な日々の中
ぼやけてしまうくらいに抱き寄せた
六畳の暗い部屋で
僕らの言葉は愛になって
君はさ優しくしてよと笑って
僕は君だけをただ繰り返した
安物の服は散らかしたままで
責任のない関係に溺れていた
夜が明けていた
君がいれてくれたコーヒーを飲んで
当たり前になった
愛してるって君の問いは聞こえないふりで
わかってはいたさ
僕の腕は君を縛る首輪だってこと
でも君がいないと
もう生きていけないな
一人になるのは怖いから
生命線を繋いでいた
君は僕を見てくれたのにさ
君だけが僕の居場所さ
艶やかに滑らかに僕を飲み込んで
君だけが僕をわかっているからさ
このまま二人で居ようか
不安定な日々の中
壊してしまうくらいに抱き締めた
六畳の暗い部屋で
僕らは二人で愛になって
不安定な日々の中
ぼやけてしまうくらいに抱き寄せた
六畳の暗い部屋が
僕らの世界になっていたね
ねぇそうさ
慎重に抱き締めた腕を強めて
もう君を離したりしないからさ
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