2021年 形容詞から生まれる4行詞コンテスト④ 3/6

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表記コンテストの「各校顧問賞」を発表します!!

(生徒間投票と同様、先生方も投稿者や学校名は伏せた状態で選出しています。)

 

室井賞10選

22, 東京都立武蔵丘高校 高2 倫理マン 
いずれ褪せ行く過ごしてゆく幸せな日々が
いつか記憶から溢れてしまう前に
冬の、春の、夏の青さを
きっと思い出す為に今日を生きてゆく
………………眩しい

31, 東京都立練馬高校 高1 福岡産のキャベツ 
目を閉じるとさ 深海を揺らしてる水草のように
沢山の小さな夢たちを観れるでしょう。 
たまに深海から上がってくることもあるけれど 
ほらまた君を夢へと誘うよ。
………………眠い

54, 中央大学杉並高校 高2 もん
今日もゆっくりな地震が来た
ぐらついて揺らめいて少しずつ傾くのを感じる
ああ、どうやら別世界へ行くようだ
机と私、0距離物語のスタート
………………ねむい

57, 東京都立武蔵丘高校 高1 ひろの
当たり前だった景色も妙に綺麗に見えてくる
オレンジ色の思い出達は大人になってもずっと暖かいのかな
戻ってみたいと思うほどいつのまにか歳をとったのさ
あぁ楽しかったなあ
………………懐かしい

81, 東京都立練馬高校 高1 メロウパンチdr
暗い路地の片隅で光りと影のコントラストが囁いてきて
車の音が地団駄を踏み可憐なステップで誘ってる
街灯の明かりはスポットライト・・・
一人、踊り歌いながら闇に消えた
………………寂しい

88, 東京都立武蔵丘高校 高2 リミットグロー
「だるまさんがころんだ」最後の一歩が届かなくて
「ごめんね」この一言さえ伝えられなくなった
黒くて暗くて曇ってる
子供の頃に戻れたらなぁ あの光を見たいなぁ
………………懐かしい

89, 東京都立武蔵丘高校 高2 リミットグロー
かわいい、かわいくない、好き、嫌い
言葉の中は 不透明 
空虚な言葉が今日も吐かれている
本当にこれでいいのかな、
………………苦しい

102, 東京都立武蔵丘高校 高1 あまのべ
口に入れた瞬間じわりじわりと伝導していく熱
奥底から滲み出る汗と涙
ヘビのようにまとわりつく痛み
僕の舌は機能しなくなったようだ
………………辛い(からい)

153, 東京都立武蔵丘高校 高1 Cherry Monster
土砂降りの雨の日
当然別れを告げたあなた
そのあとは雨の音でよく聞こえなかった
全部聞こえなければよかったのに
………………悲しい

185, 日本大学第二高校 高1 最後までチョコたっぷり
雲一つない空の下 真っ白なタオルを竿に広げる
柔らかな日差しを吸い込んでいるようだ
おひさまの香りに包まれた
私の心はもう少しこうしてたいと言っているようだ
………………暖かい

 

 

廣瀬賞10選

29, 日本大学第二高校 高2 ソラシド
雑踏を横目に仰ぐ青空の下
はっとする赤子をあやす母
静けさを急かす言葉はなくとも焦るその姿
ぎゅっと抱き上げる腕に笑顔が垣間見える
………………尊い

85, 東京都立武蔵丘高校 高1 アマウガツのキ
夕陽が差してる商店街 
少し目を細めながら進んでく 
大好きな曲のリズムを踏みながら 
こんな時間がすごく幸せ
………………眩しい

91, 東京都立武蔵丘高校 高1 FlowLight  いず
「またね」お別れをしてゆっくりと歩き出す
振り返ってみても合わない目
どんどん遠ざかっていく大きな背中
開きかけた口をそっと噤んだ
………………寂しい

101, 東京都立武蔵丘高校 高1 ぱ
「すいてる」のか「あいてる」のか
「さいちゅう」なのか「もなか」なのか
「おとなげ」ないのか「だいにんき」なのか
「のがした」のか「にがした」のか 
………………ややこしい

117, 中央大学杉並高校 高1 たにゃっかー
ふと青空を見上げたら
凄まじい衝撃が走った
思わず目を逸らしたが
シルエットが張り付いて離れない
………………眩しい

127, 中央大学杉並高校 高2 ぽむ
耳に障る音 眩しすぎる光
睨むように 音の鳴るほうを見た
「日曜日」という文字 口元が綻びる
何も無かったように 布団をかぶった
………………眠い

140, 中央大学杉並高校 高2 よだりもまた
紺色ポロシャツ 着れません
だって 背中にくっきり汗模様
前髪巻いても意味ありゃせん
やっぱ 明日もうんざり晴れ模様
………………暑い(ウザい)

154, 日本大学第二高校 高1 いちごだるまkey
年季の入ったバス停
良く会う近所のおじさん
会話弾ませようとしたのかな
雪の強さ増す冬の夜
………………寒い

170, 中央大学杉並高校 高2 進級したいマン
とにかくお腹が空いてたんだ
勢いよく放り込んだたこ焼き
中身がじゅわっと溢れ出して
僕の口の中でたこが踊った
………………熱い

177, 日本大学第二高校 高1 クラタニ
くしゃみをしたら
壁にかけたギターが返事をした
僕は少しぼんやりした後で
椅子にかかったジャージに腕を通す
………………寒い

 

 

荒木賞10選

19, 東京都立武蔵丘高校 高2 群青パンデミック・さや 
君の顔から流れる雫
僕は気付いてぶらさげた
小さな小さな丸いガラスがなき続け
さっきまでの君とは違うみたい
………………涼しい

35, 中央大学杉並高校 高2 iphone7の人 
眠たそうに口を開けた猫と
遠く祭囃子と蝉の音
手をつないだらどこまでも歩こう
くれなずむ空、君の袖の色
………………夏っぽい

44, 東京都立武蔵丘高校 高2 絵が本業の人 
記憶の糸が解れて縫い上げた服 着重ねて大人になったらしい
感情の線を描き殴って出来た夜に 押しつぶされて息苦しい

思いが重くて痛くて居たくて
初めて嘘を知ったんだ
………………哀しい

101, 東京都立武蔵丘高校 高1 ぱ
「すいてる」のか「あいてる」のか
「さいちゅう」なのか「もなか」なのか
「おとなげ」ないのか「だいにんき」なのか
「のがした」のか「にがした」のか 
………………ややこしい

119, 中央大学杉並高校 高1 マントル 
狂人を演じる凡人と個性的という無個性な有象無象
すべてを斜めに見てまっすぐにはなにも伝えられない
意味深そうな言葉はもう飽きた
ほんとの言葉を伝えたい
………………つまらない

146, 中央大学杉並高校 高2 すでだすま 
錆びついた街灯の上で 寝転ぶきみ
ひび割れたアスファルトで 春風とステップするきみ
欠伸を噛み殺した僕を ひらひら笑って横切るきみ 
今朝の景色は特別だ きみのおかげなんだ 桜
………………美しい

152, 東京都立武蔵丘高校 高1 現 
見上げれば小さなおぼろ月足元には電灯の影
忘れてしまわないでって風がささやいた
道端の小さな花でさえごみのように見えた日々から
きっと戻って来たって少し思ったんだ
………………懐かしい

155, 中央大学杉並高校 高1 なあ 
廃れた商店街に長く伸びる僕の影、
桃源郷だった公園で風に揺れているブランコ
まるで世界に誰もいなくなったみたいじゃないか
僕だけが取り残されたみたいじゃないか
………………寂しい

168, 日本大学第二高校 高2 O4 
昼はくらくてだれもみえなくて
夜にはうすら青い月が僕をさす
まっ白な心臓に穴が空く
かげぼうしが黒く、大きく僕を飲む
………………孤独だ

180, 中央大学杉並高校 高2 あいる 
満月がぼやく今日の日
涙も流れ星になって飛んでいく
太陽が昇るまであっという間だから
夜明けまで唄っていよう
………………美しい

 

 

大舘賞10選

中杉顧問講評

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